日常のメモ

ツイッターでは書けないことをメモしよう、そうしようくコ:彡

めも

 

今日は社員についてメモする。

 

今日の社員は機嫌が悪かった。

っていうか、最近社員の機嫌が悪い。

 

理由はいろいろあるらしい、

・売上のために寿命を削るような努力をしている。

・パートさん達と折り合いが悪い

・自分に余裕がない

・本当にやりたい仕事は別にある

まあ、こんな感じだと思う。

 

彼はいつだってクールだ。

私が重い体を引きずってのたのたあるいていたら

その横を身軽にマラソン選手のようにタッタッタとかけていってしまうような人だ。

 

仕事の数も人の2倍こなしている。

朝から晩まで店にこもっている日が週に3回くらいある。

週休二日だけど、休日出勤もしている。

もちろんサービス残業

 

東京6大学の一つを卒業したらしく、

外見は色白で顔立ちはスッとしていてスタイルがすごくいい。細身だ。

典型的な王子様タイプ。

常に敬語を使っている、とてもきれいな日本語を使う人だなという印象を抱いた。

 

どうしてそんな彼がこんなへんぴな場所で、

あがいてもあがいても実らないような努力を重ねているのだろうか。

こんなところでくすぶっていてもいいのだろうか。

 

 

 

最近気づいたのは彼の愚痴の多さだった。

ひどく私に愚痴を話すようになった。

しかも口が悪い、嫌いだとおもった相手はとことんけなす。

うまくいかないらしい、彼は、ひどく疲れているようだった。

 

だが今日、彼が心を許す数少ないパートさんとロッカールームで出くわした。

彼曰く、自分が夏バテで倒れた時にひどく親切にしてもらったそうだ。

パートさんにその旨を話した。

彼が心を許す人にも、彼の事を理解してほしかった。

するとパートさんは驚いていた。

 

「○○さん、そんな話をあなたとするの?」

 

は、はあ・・・としか言えなかった。

どうやら彼はパートさんの前では私とはまったく違う表情を見せているらしい。

パートさんから見た彼は眉目秀麗で仕事も完璧、物腰も柔らかく、ひどく落ち着いている・・・いや、年齢にしては落ち着きすぎている社員さんだという印象だそうだ。

私はとても驚いた、私の知っている彼は

関西弁で口が悪くて、ちょっとドジでかっこつけ、確かに仕事ははやいけどたまに笑ってしまうような抜けたミスをする、口げんかも絶えないし、私の事をいじってくるたびに大人げないひとだなあと思っていた。

 

まるでパートさんと彼の答え合わせをしているようだった。

ふたりでそんな一面があるんだねと笑った。そしてパートさんは私に

「やっぱり、歳がちかいからなのかな。私達にはちっともそんなこと、話してくれないの。会話なんて業務内容の事しか話さないし。でも安心したわ、年相応な一面もあなたになら見せられているのね」

と笑いながら言った。少し嬉しいのと同時に照れくさかった。

 

 

彼がこちらの店舗に移動して半年が経つけれど、

本当にいろいろなことを話すようになったと思う。

たまに、彼がうまくいかずに私に八つ当たりして、言いあいになることも出てきた。

今日も些細なことで口げんかをした。

けれど、その姿を見せているのも私の前だけなのかもしれない。

口げんかはひどく疲れるけれど、その内容の大半が愚痴のようなものだから彼は誰にも言えない気持ちを私に伝えているのではないかと思えてきた。

 

周りから見たら完璧な彼は私から見れば社会人として苦労をしている新入社員(2年目)であり、よっぽどニンゲンみを帯びた人だと思う。

 

 

 

今日、彼はこっそり私に教えてくれた。

彼の本当の夢を。

彼はコピーライターになりたいそうだ、

詳しく聞いていると、おおきな野望を持っているようだった。

きっと誰も知らないだろう、いま彼が寿命を削って頑張っている仕事は本当に彼がやりたいことではないことを。

彼がまったくちがう夢を希望をもっていることを。

 

正直、彼からの八つ当たりのような愚痴に疲れて一緒に居たくない、嫌いだと思うこともあった。

けれど、一緒に時間を過ごすたびに、彼の事を知っていっている。

彼を知って、完璧な人ではない彼の魅力に気づいていっている。

彼が私をどう思っているのかなんて全くわからない。

ただのバイトかもしれないし、やかましくて頭の弱い大学生かもしれない。

それでもいいとも思う。それで彼が親しみをもってくれるならそれでいい。